2008年12月05日

ますます見たい“海角七号”

日台の恋描く映画、日本統治時代の描写に論議―中国
12月3日21時52分配信 Record China
 
2008年12月3日、台湾で爆発的なヒットとなった映画「海角七号(Cape No.7)」が中国本土でも公開されることが決定し、ネット上で激しい議論が交わされている。映画の内容が「日本の植民地時代を感傷的に懐かしんでいる」というのだ。国際先駆導報が伝えた。

この映画を「日本人の魂を軸に考えられている」と批判するのは台湾の有名な伝記作家、王豊(ワン・フォン)氏。王氏は10月10日、自身のブログで「有害作品」「日本に媚びすぎ」と批判した。だが一方で「政治的な要素は何もない。感動的な作品」と反論する声も多くあがっており、激しい論争が繰り広げられている。映画は日本人と台湾人との純愛を描いたもの。台湾では幅広い層に支持され空前のヒットを記録、9月に幕張で行われた「第4回アジア海洋映画祭」ではグランプリを獲得した。 【その他の写真】
中国での上映にあたっては、台湾「中華影視聨合総会」の王応祥(ワン・インシアン)会長が「検閲も無事通過した。どこも切られなかった」と語っている。台湾映画が中国本土で公開されるのは17年前の「媽媽再愛我一次(原題)」(=ママ、もう1度僕を愛して)以来2度目。(翻訳・編集/NN)

(Record China)

台湾ヒット映画、中国公開に「待った」=日本統治時代の描写を問題視か
12月2日21時2分配信 時事通信

 【台北2日時事】中国で今月予定されていた台湾の大ヒット映画「海角七号」の公開が延期されることが2日、明らかになった。中国側は字幕の中国語の字体などを延期の理由としているが、台湾メディアは、映画が日本統治時代の日本人男性と台湾女性の恋愛をモチーフにしているため、これが問題視されたようだと指摘している。
 同映画の魏徳聖監督らによれば、中国側映画会社は、映画中の字幕が台湾式の繁体字のため、中国式の簡体字に直す必要があるほか、年末年始は上映作品が多いことなどを公開延期の理由として台湾側に伝えてきたという。
 しかし、台湾メディアは、映画のモチーフに用いられた日本植民地下の日台男女間の恋愛の描写を中国上層部が不適切と判断したことが延期の要因になったと報じている。同映画の中国上映のめどは立っていない。 
(jiji.com)

 台湾映画「海角7号」、中国で公開せず 日本の描き方を問題視か
2008.12.4 16:18

 台湾南部の町を舞台に日台の「きずな」を描き、台湾で空前の大ヒットを記録した台湾映画「海角7号」について、年末に予定されていた中国での公開が突然見合わせになった。

 一部地元メディアは、11月に初訪台した際に作品を見た中国の対台湾交流窓口機関、海峡両岸関係協会の陳雲林会長が北京の会議で「日本の皇民化(教育)の影響がみられる」と述べたのが理由と報道。台湾社会で憶測が広がっている。

 馬英九総統は今月3日、地元ラジオで「日本と台湾には複雑な感情がある。中国の同胞にも映画を通じて理解してほしい」と呼び掛けた。魏徳聖監督によると、中国側は字幕を付けるのに「技術的な問題」が起きたと説明。同監督は「中止ではなく延期」と強調しているが、上映時期は不明という。(共同)
(MSN産経ニュース)


 何度も言うが、残念ながら日本人の俺はこの映画を今見ることができない。したがってこの映画に対する公正な評価はできないと思いつつ、敢えて言わせてもらう。

 台湾の著名な伝記作家だという王豊氏は、「日本人の魂を軸に考えられている」とか「有害作品」「日本に媚びすぎ」というが、では何故そんなにも多くの台湾人の心を捉えることができたのか? 尤も反日中国人の視点から見ると台湾は帝国主義日本に奪取された領土であり、彼らは支配者と被支配者加害者と被害者という観点でしか“日治時代”の台湾を捕らえられないのだろう。しかも執拗な反日教育を受けた彼らは、当時の日本人は卑怯で残忍な“日本鬼子”であってアジアの人民は虐げられていたというステレオタイプから脱することができないのだ。従ってそのような屈辱的な“暗黒時代”に郷愁を抱かせるような映画などというものはプライドが決して許さないのであろう。

 しかし、映画で描かれる日本人と台湾女性の恋愛は無論映画上の架空の設定であっても、当時、恋愛にとどまらず台湾人と日本人の良き関係は無数にあったのは事実であり、又、多くの台湾人にとって日本時代の台湾は、たとえ異民族の統治による様々な軋轢があったとしてもそれを超えた価値を見出せる古き良き時代なのであって、郷愁を抱くに値するものであり、若い世代にも決して異民族に支配されていたという反発や屈辱のみを感じさせる類のものではないのだ。本当に多くの台湾人の心はまっすぐだ。

 もし王氏の言うとおりの映画ならば到底台湾人の心を捉えることは不可能であり台湾映画史上空前と言われるまでにヒットし得なかっただろう。
 或いは王氏がまるで中国人や外省人の如くこの映画を貶すのは、台湾においてこのような内容の映画が空前の大ヒットを記録したという事実が、今もなお台湾人と日本人の心の距離がとても近いことを如実に感じられることに対する嫉妬ではなかろうか。

 この映画を公開することができない中国。
 ただの娯楽映画でさえ歴史が絡むと容認できない心の狭さ。
 いったい何を恐れているというのか…
 
 馬総統、あんたの“同胞”はこんなにも狭量でわからずやなんだよ。
 いくらあんたが大陸の中国人を“同胞”だと思っても最早相容れなくなってることがたくさんあるんだよ。 
 
 中国で公開された暁には、嘘で塗り固められた官製の捏造歴史しか知らない彼らの目に、日本と台湾の切なくも美しい時を越えた真実の絆は、とても眩しく輝いて感じられることだろう。

 そして、上記の王氏(外省人?)や陳雲林氏のように、哀れにも醜く嫉妬することとなるだろう…


P.S.しかしどうしてこんなにも話題の映画の日本公開が決まらないのか? 何かよからぬ横槍が入っているのだろうか…

posted by lizard at 01:16| Comment(10) | TrackBack(0) | 臺灣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
1.確かに、王豊が外省人、あいつは台湾の統派テレビ局(東森、中天、TVBS、年代)でいつも蒋介石と蒋経国をほめた、そして、もちろん日本の悪口を言った

2.私のおじさん(父の兄、昭和九年生)今までも日本人になつかしい、数年前、おじさんがどこから来たの一冊の戦前日本陸軍手冊をgave(くれた?)、その本の前、なんと戦陣訓がありました、あの時、すごくうれしかった、宝物です。

3,私はよく日本語ができるお年寄りと日本語で会話しました、みな台湾の日本時代になつかしいです。
Posted by liau at 2008年12月05日 05:53
こんばんは!


確かに、台湾と日本の関係がそんな風に描かれた映画は中国では上映出来ないでしょうねw

あまりに不都合が多すぎますw

上映見合わせなどの慌てふためきようが笑えます。


けどホントになんで日本での上映が決まらないんでしょうね?

政治的圧力がかかっていないことを期待したいですね。
Posted by 豪 at 2008年12月06日 00:17
liauさん、

貴重な証言をありがとうございます!!
そのようなお話を聞くと心が温かい気分になります。
戦前の陸軍手帳とは、珍しいですね。私も見てみたいもんです。
でも、そのようなお年よりは、残念ながらいずれは全員この世を去られ、過去の記憶は確実に消えていきます。
若い我々がしっかりと東亜の真実を受け継ぎ、後世のためにもに明らかにしていかねばなりませんね。
Posted by lizard at 2008年12月09日 00:35
豪さん、
香港では上映されたと記事が出ていましたね。好評のようです。

フツーに見ればきっと面白く心温まる話なんでしょうね。

反日などという“邪心”が正当な評価を邪魔するのです(笑)
Posted by lizard at 2008年12月09日 00:37
台灣人不會仇恨日本

只有支那人會仇恨日本

馬英九稱呼支那人為同胞

我們台灣人可不這樣認為

支那是台灣的敵國

支那人也不是台灣人的同胞

日本是台灣人永遠的朋友

台灣日本萬歲~~~~~~~~~~~~
Posted by KCN at 2008年12月10日 10:40
lizardさん言うことが正しいと思います.
馬さんより lizardさんもっと台湾人の思うに理解していますね.
台湾人は全然中国に同胞だと考えまさん.台湾は台湾です!
(文法がちょっとへんってごめんなさい...)
Posted by 端木哀 at 2008年12月11日 01:00
KCNさん、
我這個電影的放映真的急切等待。
我期待著這個電影在日本被公開,大流行的事。
把那個做為契機我期待著日本和台灣的歴史被關注的事。
Posted by lizard at 2008年12月12日 00:15
端木哀さん、

台湾人は台湾人。
中国人ではない。
これはもう多くの“台湾人”にとって自然なことですよね!
でも馬さんにとって中国人は同胞なのでしょう。
仕方ないですよね、彼は外省人ですから…

でも、台湾の総統ならば彼のような人も、“新台湾人”として生きる覚悟をしてほしいものですよね。
Posted by lizard at 2008年12月12日 00:21
見終わりました。政治的じゃなく作っていて良かった。だからこそ本土でも公開されたというのに、政治的要素を排除してもなお公開されない日本。一体なんだろうね。
Posted by JK at 2009年04月30日 03:14
JK様、

中国公開版を観られたのですか?
中国版は少し編集されていた、もしくは字幕が本来の意味から改変されていたと聞いたのですが、本当でしょうか?

いずれにしても日本でも一日でも早く公開してほしいものです。
Posted by lizard at 2009年05月04日 18:37
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